君たちはどう生きるか

ジブリの新作、宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』を見た。

  • 生きることに執着する。眞人が最後、下の世界を統治する者ではなく、お母さんもいない、クラスメイトからはいじめられる、上の世界に戻ることを選んだのはそれでも生きることを選んだからだと思う。最後にタイトルの問いかけが生きてくる。眞人は新しい家族と東京に戻りどう生きるのだろう。
  • 各キャラクターに二面性がある。眞人の母ヒサコとヒミ、上の世界のキリコと下の世界のキリコ、青鷺とその中にいるおじさん。眞人も片方の髪を剃っているので、右と左で横顔が違う。
  • 宮﨑駿が描くおばあちゃんが好きだ。おばあちゃんがいっぱい出てきた。カンタのおばあちゃんであり、紅の豚のおばあちゃんであり、湯婆婆であった。誰かをケアする存在。
  • 懐かしいモチーフがいろいろ出てきた。大きな木に囲まれた家、緑のトンネル、紙でできた生きてるお札、何でも飲み込む怪物、黄色い鳥、こだまっぽいわらわら。
  • 大叔父さんから世界の話が出てきたときに訳がわからんくなった。
  • キムタクがめっちゃキムタク
  • 眞人がヒミに一緒に上の世界へ戻ろう(そのままだと空襲で死んでしまうか)と言ったとき、ヒミが「あなたのお母さんになれるなんて最高」と笑顔で言って別のドアを開ける。ヒサコは後悔なく死を迎えたのだと思う。眞人のお母さんになった空襲で死ぬ、ヒサコはそうやって生きた。