遠かった

暖かい日だった。四月並みだとラジオは言った。四月が来たら何月になるのだろう。

履歴書を出しに行った。以前とは違う道を通っていったら一時間近くかかってしまい、へとへとになった。ちょうどお昼で、薄暗い執務室で無言のまま何かを食べている人たちの中に入っていってしまいかなり引いたが、無事に受け取ってもらった。よかった。帰りは近そうな道を通っていく。

よく考えたら、書類選考用の書類を仕上げる→筆記試験を受ける→新しく履歴書を仕上げて出す、と週に一度は就職関係のことをしていてこれはえらいのではないか。

郵便局に寄って、年賀状の当たりハガキを見せて切手をもらってきた。たった二枚だけどうれしい。送られてきた四枚のうち一枚が当たったのだ。すごい確率だ。フルーツサンド目当てにローソンにも寄ったけれど売ってなかった。何も買わずに出る。喉が乾いてお腹が空いて、帰ったらラーメン作って食べるぞと思いながら歩いた。その通りにした。トマトレタス卵入りのサポイチ塩ラーメン。

メルカリで買ったチケットが届いた。一人の方は展覧会のチラシまでつけてくれてうれしい。都会の匂いだ。

早くもおねむである。

目が覚めて 空の頭閉じて

切り裂いた昨日はもう 光に舞っていた

希望は誰かの手だ 俺は持っていない 

 光に舞う昨日、という言葉にハッとしたのだ。昨日の散歩のとき。