黙約

ドナ・タート『黙約』を読み終えた。

黙約(下) (新潮文庫)

上巻を読み終えたのが1/17なので、二ヶ月近くかかって読み終えたのことになる。図書館本に浮気していたからね。間が空いてしまったのでのめり込むという感じにはならなかったけれど、匂い立つようなミステリーで面白かった。爽やかなキャンパスライフの香りではなく、血と汗と酒とドラッグとたばことセックスと…とむんむんとする匂いだ。ストーリーが進むうちに秘密に秘密が重ねられていく。秘密のジェンガゲーム。ついうっかり秘密をもらしてしまえば、あっという間に人生が崩れていく。映像化するならリチャードはジョージ・マカイ、フランシスはティモシー・シャラメ、バニーはバリー・コーガンが今のところ思いつくかなぁ。村上春樹の解説がついていたことがめっけもんであった。